会長挨拶
柿 添 賢 之
令和四年度総会において、引き続き会長職を務めさせて頂くことになりました。本会創設四十周年を控え、身の引き締まる思いです。力不足ではありますが、会員の皆様のお支えをいただきながら職責を果たして参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
総会ですが、六月二十九日開催予定で会場も確保し準備しておりましたが、新型コロナ感染症の感染者数下げ止まりを受け、残念ながらこれを断念し書面開催といたしました。ただ、新しい試みとしてオンラインによる参加者を募りましたところ、二十三名のご参加をいただき、懐かしいお顔を拝見しながら議事を進めることができました。そして、令和三年度会務報告及び決算報告の承認に続き、新役員人事及び令和四年度事業計画及び予算についてご承認をいただきました。この二年間は、新型コロナ感染症の影響により、幾つかの事業の中止や延期、形を変えての実施などを余儀なくされました。今後の新型コロナ感染症の動向次第ではありますが、今年度こそ「会員相互の親睦」「会員間の研修」「教育界・現役校長への支援」の三つの方針のもと、諸事業の完全実施が実現できるよう努めて参ります。会員の皆様のご理解ご支援をよろしくお願いいたします。総会では、議事に引き続き、教育庁の藤井大輔教育監より「東京都の高等学校教育の現状と課題」について、オンラインによるご講演をいただきました。その内容については、「退職校長会記念誌第十号」に掲載を予定していますので、お目通しの上、理解を深めて頂ければ幸いです。
 さて、我が国は新型コロナウイルス感染症の脅威に加え、地球温暖化による気候変動の影響、さらにはロシアのウクライナ軍事侵攻などにより、国民生活が脅かされています。特にロシアの軍事侵攻は、核戦争や第三次世界大戦の勃発が取りざたされ、世界を不安に陥れています。私を含め会員の多くが、幸いにも戦争のない平和な時間を過ごしてきました。後に続く若い世代のためにも、七十年以上続いた平和な社会を、何としても守り抜いていきたいと強く願うところです。
 一方、学校現場では、新型コロナ感染症への対応から、通常の教育提供が困難な状況が二年以上続いています。この間、各学校において工夫を凝らしながら、教育水準の維持に尽力されていることに、心より感謝と敬意を表したいと思います。さらに、新学習指導要領への移行、大学入試改革への対応、入学者選抜の改善、教職員の働き方改革など多くの重要課題にも真摯に取り組まれています。これらの課題解決には、校長会の一層の結束と関係諸団体との連携・協力、東京都教育委員会の強力な指導・支援などが重要なことは言うまでもありません。ぜひ心を合わせて乗り超えていただくことを願っております。退職校長会としましても、何か応援できることがないか模索を続けているところです。会員の皆様におかれましては、ぜひともお知恵をお寄せ下さいますようお願いいたします。
 結びになりますが、会員各位の益々のご健勝を心からお祈りし、会長の挨拶とさせていただきます。
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