去る9月21日(金)、10時30分、多田会長が比留間 英人東京都教育長を表敬訪問した。まず、教育長に就任されたことに祝意を表し、我々が校長時代にご指導いただいたことへの御礼を申し上げた。また、平成23年度から公立高校の退職校長会長を引き受け、校長協会の澤海事務局長とともに会の運営に携わっていることと、本会が、昭和59年に高等学校独自の組織として発足し、まもなく創立30周年を迎えることや現在の総退職者数は1884人で、加入率は79%であり、会員の親睦と互助及び福利厚生や教育振興に関する事業の推進に努力していることをお伝えした。
特に、新たな都立高校改革推進計画や東京都教育ビジョンにはすべての会員が重大な関心を寄せており、今後とも都教委と校長協会との連携を密にしながら、本会も都立高等学校の教育の振興に力を尽くしたいとの思いを語った。訪問時の主な話題は次の3つであった。
一つは 魅力ある教育管理職の育成
二つは 福利厚生事業の見直し
三つは 退職校長会と教育庁幹部との懇談の実現
話題の教育管理職の育成については、近年、学校長の裁量権の拡大やミドルマネージメントを担う主幹制度の定着など教育経営に有為な環境が整ったものの、副校長の校務処理の激化や慣れない職の分化などから教育管理職選考受験者の低倍率が続き、受ければ受かってしまうという競争原理の働かない風潮や管理職のメンタルダウンが話題となった。さらに、校長自らが管理職志向教師を掘り起すための強い指導力を発揮することの必要性にも触れ、積極的で長期的な管理職育成制度の確立が急務との認識で一致した。
短時間だったが、和やかな雰囲気の中での実り多い表敬訪問となった。特に、平成9年教育庁参事になられてから、平成17年教育庁次長就任まで一貫して教育畑を歩まれた比留間英人教育長に寄せる会員の期待が大きい。教育長室を後に、澤海事務局長とともに仲介の労をとっていただいた高野敬三理事を訪ね、御礼を申し上げるとともに、日を改めて理事と懇談することを約束し、都庁を後にした。
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